島根県安来市赤江町の幼稚園と保育園兼ねたこども園。0歳児から6歳児まで、地域に密着した幼保連携型認定のあかえこども園。

ごあいさつ

秋(11月)のごあいさつ

あっ!という間に季節が流れ流れ…秋も終わりに近づいて、白鳥の声が聞かれ始めました。「ホームページの園長あいさつがまだ夏のままですよ~」と白鳥にお尻をたたかれている感じのこの頃でした。(苦笑)

 さて今回は「誕生会」についてお話させてください。あかえこども園は毎月、その月に生まれたお友達の誕生会を開いています。コロナ前は保護者の方に会に参加して頂き、その後はお子さんのクラスで会食もして頂いていたのですが、コロナ禍においてはいろいろやり方を変えました。まず残念ではありましたが保護者の方のご案内を取りやめました。そして遊戯室に全クラスが集まってお祝いをしていたのを各クラスで行ったりもしました。毎月、毎月、今月はどんなふうにして子どもたちのお祝いをしようか・・・コロナの流行状況に合わせながら行ってきました。
 そして今年度は春の時点で感染症の流行がいったん落ち着き始めていたので、4月から保護者の方をご案内することにしました。誕生児の子どもたちは紹介されて前に出て、自分の名前や何歳になったのかを質問されるのですが、恥ずかしそうにしながらもやはりみんなにお祝いしてもらえるのでとてもうれしそうです。そして誕生児でない周りの子どもたちも友達のお家の方が来られて、誕生会という雰囲気を楽しんでいるように見えました。感染対策のため、会食は中止のまま、会自体は短時間ですが保護者の方もご案内に応えて下さってほとんど参加して下さっています。…みんなでお祝いする気持ち、みんなにお祝いしてもらってうれしい気持ちを味わえるかけがえのない時間です。
 途中の月からでしたが、前もって保護者の方にお願いをして誕生会でお子さんの名前の由来やお子さんが生まれた時の様子をお話してもらうことにしました。せっかく来て頂いた誕生会でお子さんの姿を見てもらうのはもちろんですが、参加もしてもらいたいとその月の誕生会の担当にあたった職員からの提案でした。実際に保護者の方の我が子への思いを聞くと毎月、毎月涙が出そうになります。名前への思いや願い、生まれた時の様々なエピソード、小さく生まれたけれど、元気に大きくなってくれていることへの感謝や病気をしたからこそ感じられる今健康でいてくれることの喜び…保護者の方のお話を子どもたちも真剣に聞いています。私たち職員も保護者の方の思いを知り、改めて一人ひとり大切なお子さんをお預かりしているのだと身の引き締まる思いがします。そして保護者の方にも忙しい日々の中で、子どもさんが生まれた時の光景や名前を考えられた時の事を思い出されたり、目の前に見えるお子さんの成長を改めて感じて頂けるきっかけにこの誕生会になっているのではないかなと保護者の方のお話の内容や話される様子を見て思いました。
 このまま毎月、保護者の方をお招きして誕生会の開催が継続できることを願いながら、また一人ひとりにとって自分が大切な存在と感じれるような誕生会にしていきたいと思っています。

 さてもうすぐ一年の終わり12月を迎えます。体調に気をつけて健康で新しい年を迎えたいですね。


夏(7月)のごあいさつ

 毎日暑い日が続いています。確か梅雨明け宣言がされ、夏が始まったはずだったのに、毎日蒸し蒸しして湿度も高いように感じます。もしかしたら2度目の梅雨明け宣言があるかもしれませんね。
さて4月にご挨拶をしましてから、あっという間に4か月を過ぎようとしています。新型コロナウイルスの新規感染者が減り、このまま終息?・・・そんなに甘くはなかったですね。うれしくはない先取りでBA.5などという変異ウイルスの大波が島根にも安来にもやってきました。コロナ、コロナ、コロナ…感染対策にも、毎日の新規感染者数の発表に心が揺れ動されるのにも疲れてきましたね。とはいえ子どもたちの健康を守るために、引き続き感染対策を励行していきたいと思っているところです。
次回は秋におはなしさせて頂き、この度は6月も終わり頃を迎えたある日のエピソードを紹介させて頂きます。

A君の「カブトムシが欲しい」から
 登園を渋っていた2歳児A君に「よし、今朝は涼しいからお外に行こう」と誘って園庭に出かけました。まだ2歳児で登園していたのが二人だったので二人とも自分たちだけと優越感が感じられる表情です。けれど虫好きなA君はすぐさま「カブトムシがほしい」と懇願。カブトムシかあ・・・、暑くなったとはいえまだ6月末、さすがにいないでしょう・・・、けれどここで大人の知識でA君の願いを真っ向から断ち切ってはいけません。まず虫取り網を持って一緒に園庭中の木を1本1本見上げながら回ります。「いないねえ~」「ここにもいないねえ」・・・ほぼ20本近い木を回りましたが見つかりません。その間にありやダンゴムシに出会いましたが、A君はカブトムシじゃないと納得いきません。どうしようかな?と思っていると、そこにあかえこども園では有名な虫大好き、虫博士のB君のお母さんが見えたではありませんか。「やった、B君が登園してきた、絶対虫かごに何か持ってる」と思い、Aくんと「ゆり組(5歳児)のお兄さんとこに行ってみよう」と一緒に行くと・・・さすが!
 その日B君はコガネムシを連れていました。「おはよう、B君、今日は何を連れてきたの?」と尋ねると、「これはね,コフキコガネムシだよ」と見せてくれました。そばでA君が食い入るようにして見ています」、その表情に安堵しつつ、ドキドキしながらB君にお願いをしました。「ちょっと見せてもらっていい?」「いいよ」とすんなり見せてくれました。ケースには入っていますが、コガネムシを大人が宝石とか高価なものを見るような目でA君がジーっと見つめています。そうしているとB君がさっとケースの蓋を開けて見せてくれました。A君の虫への気持ちがB君に伝わったのでしょうか?保育士が「ちょっとだけさわってもいい?」と聞くと黙ってうなずくB君。コガネムシの背中を人差し指でちょんと触って見せるとB君もちょん、ニヤリ・・・。そうするうちに他の大きい子どもたちもB君の周りにコガネムシを見にやってきて、虫談議が始まったのでA君はハッと我に返り「虫探す」とその場を離れました。再び虫探しです。すると藤棚になんと大きなカミキリムシが・・・、保育士の方が立派なカミキリムシに大興奮。すぐに網で捕まえ、A君の持つ蓋つきバケツへ移しました。カブトムシではないけれどありやダンゴムシよりカブトムシにちかいかな?けれどふと見るとA君の表情が微妙だったので気になりました。カミキリムシをつかまえた騒ぎはすぐに大きい年齢の子どもたちに伝わりA君の周りに子どもたちが・・・。カミキリムシを囲んで大きい子どもたち同士でカミキリムシ談議でにぎやかです。しばらくしてA君の周りにいた子どもたちがそれぞれに散って行きました。A君に「カミキリムシ、バケツの中でどうしてる?」と尋ねると、A君が満足気に蓋にしていた皿を取って見せてくれると、なんとそこにはコガネムシが二匹!!!・・・
「え?」驚く保育者にそばにいたC君(ゆり組)がD君(ゆり組)が「コガネムシとかえてくれ」って言ったからだよ」と説明してくれました。A君に「コガネムシが良かったの?」と聞くと笑顔でニヤリ、首を縦に振りました。「そっか、A君がいいならいっか」・・・・・。
5歳児のコガネムシと2歳児のカミキリムシの交換がすんなり進んでいく・・・B君が見せてくれたコガネムシの存在がA君には大きかったのでしょうか?カブトムシが欲しくてあんなに探したのに・・それともカミキリムシでどうか我慢してくれという保育者の下心が伝わってしまったのでしょうか?幼くとも子どもの気持ちはいろいろ繋がっていて、大人の当たり前の概念をこわします。だから子どもの世界はおもしろいのです。

・・・あれ?私も子どもだったはずなのに・・・

社会福祉法人やすぎ福祉会
あかえこども園
園 長 角 陽子

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