あっ!という間に季節が流れ流れ…秋も終わりに近づいて、白鳥の声が聞かれ始めました。「ホームページの園長あいさつがまだ夏のままですよ~」と白鳥にお尻をたたかれている感じのこの頃でした。(苦笑)

 さて今回は「誕生会」についてお話させてください。あかえこども園は毎月、その月に生まれたお友達の誕生会を開いています。コロナ前は保護者の方に会に参加して頂き、その後はお子さんのクラスで会食もして頂いていたのですが、コロナ禍においてはいろいろやり方を変えました。まず残念ではありましたが保護者の方のご案内を取りやめました。そして遊戯室に全クラスが集まってお祝いをしていたのを各クラスで行ったりもしました。毎月、毎月、今月はどんなふうにして子どもたちのお祝いをしようか・・・コロナの流行状況に合わせながら行ってきました。
 そして今年度は春の時点で感染症の流行がいったん落ち着き始めていたので、4月から保護者の方をご案内することにしました。誕生児の子どもたちは紹介されて前に出て、自分の名前や何歳になったのかを質問されるのですが、恥ずかしそうにしながらもやはりみんなにお祝いしてもらえるのでとてもうれしそうです。そして誕生児でない周りの子どもたちも友達のお家の方が来られて、誕生会という雰囲気を楽しんでいるように見えました。感染対策のため、会食は中止のまま、会自体は短時間ですが保護者の方もご案内に応えて下さってほとんど参加して下さっています。…みんなでお祝いする気持ち、みんなにお祝いしてもらってうれしい気持ちを味わえるかけがえのない時間です。
 途中の月からでしたが、前もって保護者の方にお願いをして誕生会でお子さんの名前の由来やお子さんが生まれた時の様子をお話してもらうことにしました。せっかく来て頂いた誕生会でお子さんの姿を見てもらうのはもちろんですが、参加もしてもらいたいとその月の誕生会の担当にあたった職員からの提案でした。実際に保護者の方の我が子への思いを聞くと毎月、毎月涙が出そうになります。名前への思いや願い、生まれた時の様々なエピソード、小さく生まれたけれど、元気に大きくなってくれていることへの感謝や病気をしたからこそ感じられる今健康でいてくれることの喜び…保護者の方のお話を子どもたちも真剣に聞いています。私たち職員も保護者の方の思いを知り、改めて一人ひとり大切なお子さんをお預かりしているのだと身の引き締まる思いがします。そして保護者の方にも忙しい日々の中で、子どもさんが生まれた時の光景や名前を考えられた時の事を思い出されたり、目の前に見えるお子さんの成長を改めて感じて頂けるきっかけにこの誕生会になっているのではないかなと保護者の方のお話の内容や話される様子を見て思いました。
 このまま毎月、保護者の方をお招きして誕生会の開催が継続できることを願いながら、また一人ひとりにとって自分が大切な存在と感じれるような誕生会にしていきたいと思っています。

 さてもうすぐ一年の終わり12月を迎えます。体調に気をつけて健康で新しい年を迎えたいですね。